| タイトル | : Re^2: 映画『ヴィヴァルディと私』 |
| 投稿日 | : 2026/06/20(Sat) 13:28 |
| 投稿者 | : カーザヴェーチャ |
先ほど、TBSの「王様のブランチ」でも紹介されていました。ミニシアター系全国三位とはすごいと思います。
昨日、遅れ気味の翻訳作業(新版『ヴィヴァルディの生涯』)に一息入れようと、wowowで採り溜めていた映画の一本、安倍公房原作、
勝新太郎主演の『燃えつきた地図』(1968)を見ました。昔の映画を見るのは、名作でなくても、その時代の光景がよみがえり、
薄れかけてきた記憶を映像でくっきりと再確認できるからです。この映画の舞台は東京。1968年と言えば都立高校二年生から三年生。
青春真っ只中の人生で最も楽しい時期でした。どの都会もそうでしょうが、ことに東京は、64年オリンピック前後から変貌激しく、
先日も、虎ノ門ヒルズで行われたシンポジウムの折に、見晴らしの良い高層階のフロアーより、眼下から新橋、築地を抜けて東京湾に至る
パノラマを見渡しながら、あの碁盤の目のように整備された細い通りの両側にびっしりと小さな家が軒を並べる、田村町、西久保桜川町、
琴平町、南佐久間町は永遠に消え去り、不愛想な超高層ビルが肩を並べる味も素っ気もない空間になってしまったのだなあとため息を
ついたばかりでした。
で、映画に話を戻しますと、大団円を迎えるあたりで、主人公が喫茶店からピンク電話をかける場面があります。話の内容を聞かれ
たくなかったのか、何かレコードをかけてくれとウェイトレスに頼むのですが、そこで流れ出てきたのが、チェンバロとアンサンブル
用に編曲された、ヴィヴァルディの作品12の第一番第一楽章でした。ただぼんやり見ていただけだったので、これには驚きました。
タイトルロールで音楽担当を探し当てて、二度びっくり。何と現代音楽の巨匠、武満徹だったのです。知りませんでした。
皆さんも、えっ?こんなところにヴィヴァルディが!という体験がおありでしたら、ぜひお聞かせください。