去年の夏以来、しばらくヴィヴァルディの新譜が途絶えていましたが、
今年に入って入手可能なＣＤが、どっと入ってきました。
以下、簡単に紹介を。

Signum SIGCD037
　RV 53, 779, 28, 67, 106, 34, 801
　オーボエ・ソナタ集。先にこの曲については書いたことがありましたね。
　純粋のオーボエソナタは確か１曲ＲＶ５３だけですが、
　オーボエの絡む曲、またはオーボエでも可能という曲を選んでいるようです。

Hyperion CDA66849 Kig's Consort
　RV 589, 642, 803, Anh.23
　先頃から話題に上っている、キングスの宗教曲集第１０巻、
　新発見の「ニシ・ドミヌス」が掲載されているＣＤ。
　ルッジェリのＡｎｈ．２３など滅多に聴けない、ヴィヴァルディ・ファンなら一聴に値する。

NAXOS 8555937 Benkocs(Fg), Drahos/Nicolaus Esterhazy Sinfonia
　RV 471, 476, 480, 487, 493, 498, 503
　ファゴット・コンチェルト集の第１集。
　本来ならば、ピリオド楽器による曲集を期待していたのですが、これはモダン楽器のようです。

Opus111 OP30252 L'Astree
　RV 68, 70, 71, 77, 83, 86
　Opus111 の"Vivaldi Edition" シリーズの一つ。
　いわゆる室内協奏曲集で、そのさっぱりした演奏は、何度も聴きたくなる気持ちにさせます。
　
Avie AV0031 La Serenissima
　RV 95, 520, 551, 553, 564, 575, 709
　「テンペーのドリラ」からアリア１曲と、他は２つ以上のソロ楽器とオーケストラのための協奏曲。
　以前、「ムッシュー・ピゼンデル氏へ」というＣＤを紹介したことのある、同じグループの第２弾でしょうか。
　このアンサンブルはどうもモダン楽器のようですが、演奏スタイルはまさに現代風古楽器演奏です。
　かつてのイムジチとかイソリスティのような上品な演奏ではなく、
　感情表現が過激というか、タキシードでなくジーパン姿のヴィヴァルディといえばいいのか。　
　表現力はなかなかのもので、思わず引き込まれてしまいます。

Arion ARN68635 Expert(C-t), Ensemble Arianna
　RV 683, 684, 719-S.
　ヘンデルのアリアなどとのカップリングです。
　カンタータ２曲と、ＣＤには何のシンフォニアか書かれていませんでしたが、
　聴いてみると「ダリオの戴冠」のシンフォニアでした。
　"Amor,hai vinto"、"Cessate, omai cessate" 共に何度聴いても感激してしまいます。

Dynamic CDS437 Bezzina / Nice Baroque Ensemble
　RV 731
　当ＢＢＳ３の別のスレッドでこのオペラのことが書かれているので、詳細は後ほどそちらで。

ASV CDGAU339 Humphreys / New Chamber Opera, Band Of Instruments
　RV 651, 674, 677, 678, 680
　これもカンタータ集、初めて聴くカンタータが入っていました。

Eufoda EUFODA1303 Peire / Collegium Instrumentale Brugense
　RV 537, 538, 563, 566, 569, 576, 577
　複数の楽器のための協奏曲集、おなじみ曲ばかり、演奏もとりたててヘタでもなく奇抜でもなく、
　安心して聴くことができるというところでしょうか。
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以下は、未入手のものと近々リリースというもの。

MarcAuel MA 20022. Modo Antiquo Opera"Arsilda"
　以前から、もうすぐもうすぐと言われているものですね。
　かのホームページの情報によると、今年の４月にリリースとのこと。

Opus111 OPS30-383 アレッサンドリーニ Vespri per L'assunzione di Maria Vergine
　すでに入手されている方もいると思いますが、なかなか手に入らない。
　どんなものか余計に気になります。

Tactus ModoAntiquo cantata
　２枚あって、ModoAntiquo のＨＰでは「間もなく・・」と書かれているのですが、
　いつになることやら・・

AliaVox Savall OperaAria
　これも情報としては聞いたことがあるのですが、
　その後はさっぱり。とにかく "AliaVox" にはＨＰがないので、
　このレーベルの情報は仕入れにくい。

ほかにも、オペラの情報は↓にもあるように、上記のアルシルダを除いて、あとまだ４曲ある、のかな？
http://www.newolde.com/vivaldi.htm

正に目白押しですねえ。
目もお金もクルクル回りそう。・・・あ、レコードに乗って回るネコ 〜(=^・・^)ノ>゜)##)彡、是非見てみたいものですねぇ。ＴＶに出れそう。・・・まずは手堅いところでキングスの宗教曲集第１０巻から始めて、後は焦らずに気長に集めていこうと言うところでしょうか。

newolde.com. Viva-vivaldi.が載ってるサイトですね。
もう一つのヴィヴァ・ファンのサイト、< The Red Priest Groups>
に、YoYoMaがヴィヴァルディのチェロ協奏曲とオペラ<La Fida Ninfa>のアリアなどをレコーディングしたとありました。２つのソロパートを一人で演奏したdouble cello　concerto や冬のラルゴなどを自身でチェロにアレンジしたもの、コ−プマンが他のヴィヴァルディのオペラから編曲した曲などが入っている様で、詳しくは Sony　Classical's web.site　を見ると良いようです。

因に、このサイトには他にも、「惑星マーキュリーに＜Vivaldi＞と名付けられたクレーターを発見した」と言うものや、「ヴィヴァルディはアンナ・ジローと結婚していて２人の子供もいた、とどこかのサイトにあったがその出所は一体なんなんだ。」と言う書き込みなどがあってこちらと同じくなかなか熱心なファンがいる様です。