2つのヴァイオリンのための協奏曲を収録したCD「2つのヴァイオリンのための協奏曲集（TC672253）」がリリースされました。
演奏は、スポレート・オルフェオ・アンサンブルという楽団です。
以前本サイトでもご紹介がありましたように、「鍵盤楽器のための稀少作品集（TC672247）」をリリースしています。

2つのヴァイオリンのための協奏曲は、作品3「調和の霊感」に含まれる曲が有名ですが、
このCDには、あまり聞かれる機会のない曲目が収録にされており、貴重なCDだと思います。

冒頭のRV513の第1楽章は、初夏の爽やかな陽気を表すような旋律で始まるのが印象的です。
第3楽章は、曲の終盤に2つのヴァイオリンのためのカデンツァが挿入されています。

RV520とRV526は、手稿譜版の「チェートラ」に収められている曲ですね。
残念ながら現存する楽譜が不完全であるため、演奏に際し、補筆完成が必要となったようです。

RV528は、本サイトの作品目録の注記に、「RV381を何者かが２つのヴァイオリンのための協奏曲に変えたもの」とありました。
いったい誰が編曲したのでしょうか？？謎です。

RV764は、「ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲、RV548」の原曲、
RV765は、「ヴァイオリンとオルガンのための協奏曲、RV767」の原曲でしょうか。
RV764は、BBS1のNo.1043に、「もともとは、ヴァイオリンとマンドリンのための協奏曲」という説が述べられていました。
勝手な見解ですが、マンドリンで演奏するよりも、ヴァイオリンで演奏する方がよりしっくりくると感じました。

詳しいお書き込みをありがとうございます。

私もこの貴重なCDを入手しました。指揮者のファブリツィオ・アンメットは2つのヴァイオリン協奏曲について、
Studi Vivaldianiの弟9巻に寄稿していて、その第9巻がやっとフィレンツェから届いたのですが、
今非常に忙しい時期にありまして、9月末か10月に入らないと書き込めない状況にあります。
申し訳ありませんが、レスはしばらくお待ちください。