新譜が出るようです。
そのうち情報が出てくるかと思います。

ttps://www.modoantiquo.com/site/index.php?page=Antonio+Vivaldi%2C+Six+lost+concertos+for+Anna+Maria&toc=2129

通りすがりさん、ホット・ニュースをありがとうございます。
長らく書き込むことができずにおりましたので、この週末から溜まりにたまっている新譜
（中にはもう新譜と言えないものも）の紹介を書き込もうとしていた矢先でした。

スペインのレーベルGlossa Classicsからリリースされるこのアルバムには、愛弟子アンナ・マリーアの
『音楽帖』に伝わるヴィヴァルディの作品26曲中、他に手稿譜で伝わっていなくて『音楽帖』にしか
残っていない作品の、欠損部分をサルデッリが校訂して演奏可能とした、ヴァイオリン協奏曲3曲
（RV771,RV772,RV818）とヴァイオリンとオルガンのための協奏曲3曲（RV774, RV775, RV808)の
計6曲が収録されています。特にRV772とRV818は世界初録音（ただし、RV772第一楽章はRV224aと
第三楽章はRV205と同曲）なので、かなり楽しみです。

さっそく聴きました。
世界初録音のRV772ですが、演奏では第一楽章にカデンツァが挿入されています。
これは、アンナ・マリーアの「音楽帖」にあるものでしょうか。

タルボットによるライナーノーツによれば、『アンナ・マリーアの音楽帖』には、作曲者とどの作品用なのかが不明の
カデンツァが3曲伝わっているとのことなので、その中の調性がト長調の一つを利用したのではないでしょうか。
旋律線だけでなく超高音域を使っていないので、作曲したのはアンナ・マリーアかもしれません。ちなみに、
リオム・サルデッリ編著『ヴィヴァルディ作品目録』には、この作品に限らず、カデンツァについての言及は
特別にありません。

このCDはフランスの音楽誌でディアパソン（音叉）が最高の5個付いたことを、サルデッリは自身のフェイスブックで
報告していますが、この週末に、ヴィヴァルディがらみのちょっと大きな仕事がありますので、来週の頭あたりに
この雑誌の内容も含めて書き込むつもりです。

通りすがりさん、大変時間がかかりましたが、結局、Diapason誌が入手できず、サルデッリが
自身のフェイスブックに上げた該当箇所(ttps://www.facebook.com/photo?fbid=
10223647245039870&set=pcb.10223647246999919）の写真しかわかりませんでした。
ご参考までに拙訳を付しておきます。

「ヴェネツィアのマルチェッロ音楽院には、ピエタ慈善院の古文書の１つである、もともとは
ヴィヴァルディの弟子「ヴァイオリンのアンナ・マリーア」の私有物だった興味深い曲集が
伝わっている。それは緩徐楽章に通奏低音の旋律線も付された31曲からなるヴァイオリン協奏曲の
ソロのパート譜だ。これらの作品の大部分は他の出典から情報が得られるが、中には他のどこにも
出典がない作品もある。協奏曲を丸一曲、貴重な断片から再構築するのはフェデリコ・マリーア・
サルデッリのなせる業だ。氏はヴィヴァルディの作曲話法を熟知している数少ない一人で、
その慧眼は感動的だ。」

貴重な情報ありがとうございました。

演奏者は違いますが、Del Vivaldiのサイトに、このアルバムにも収録されているRV 808の演奏がありましたので、楽譜を見ながら聴いておりました。

ttps://www.youtube.com/watch?v=RJh8v4mCi38

通りすがりさん、貴重な情報をありがとうございます。さっそくfacebookへ、ヴィヴァルディがらみの
ヴェネツィアの歴史エピソードを添えて貼らせていただきました。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。