| タイトル | ： 亀レスすみません |
| 記事No | ： 1089 |
| 投稿日 | ： 2005/08/12(Fri) 15:40 |
| 投稿者 | ： カーザヴェーチャ |
baritonさん、はじめまして。「赤毛の司祭」へようこそ！
すっかりご挨拶が遅れてしまいまして、大変失礼いたしました。m(_ _)m
ご希望のアリアは、二つともヴィヴァルディならではの緊張と躍動感に満ちた作品ですね。私も好きなアリアです。
ただ、残念ながら、私なりにもいろいろと探して見ましたが、まだ出版されていない状況では手も足も出ません。
しかし、朗報があります。現在、トリノ国立図書館、ヴェネツィア・サン・マルコ（マルチャーナとも）図書館、国立レコード・ライブラリー
それにイタリア・アントニオ・ヴィヴァルディ協会の四者間で、「ADMV計画」という企画を実施中で、手始めに『ティト・マンリオ（ティトゥス・マンリウス）』、
『ポントゥス女王アルスィルダ』、『狂人に扮するオルランド』そして『試練の中の真実』の４本を出版するそうです。
ちなみにADMVとはArchivio Digitale della Musica Veneta（ヴェネトの音楽のデジタル資料館）の頭文字をとったものです。
詳しくは以下をご覧ください。
ttp://marciana.venezia.sbn.it/admv.htm
それまでお待ちになれない場合は採譜するしかないと思います。音源はご希望の二つのアリアを収めている以下のCDがよろしいのではないでしょうか。
私は素人ですので、CDを聴きながらスコアの採譜などとんでもありませんが、ロカテッリの作品３『ヴァイオリンの技法』第１番からパート譜だけ何とか採譜することができました。
なにしろ12曲すべて揃っている楽譜を買うと5万円近くしますので、背に腹は代えられず、やむなく…。（T_T)
ttp://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B0000041NO/002-6170088-5743253?v=glance
どうも、あまりお役にたつことができませんでしたので、おわびにRV738『ティト・マンリオ』に関連するサイトをいくつかご紹介します。
以下のサイトは、2003年7月21日に行われたバルガ・オペラ祭を記録したものですが、当日のライヴ録音の一部が聴けます。
１は第三幕のセルヴィッラのアリア、"Tu dormi in tante pene"（あなたは多くの苦しみを抱えて眠る）、
２はこの日使われたシンフォニーア（もともとのシンフォニーアは散逸してしまっているので）、
３は第二幕のルーチョ（ルキウス）のアリア、"Combatta un gentil cor"（気高い心を闘わせて）です。
ttp://www.barganews.com/operabarga/2003/tito
楽譜と言えば、上のサイトでも聴ける"Tu dormi in tante pene"の1ページ目が下記のサイトでダウンロードできます。
(追記：ただし、これは異稿です。ネグリもサルデッリもこの異稿は使用していません。
おそらく1720年にローマでかかったパスティッチョ版のRV778（Anh.56)から採ったのかもしれません）
ttp://www.thekings.co.uk/RV738.htm
次のサイトではエンマ・カークビーによる"Non ti lusinghi la crudeltade"（残酷な思いに身を任せないように）が聴けます。
蛇足ながらcrudeltateはcrudeltadeのミスプリです。crudeltadeはcrudeltaの古語ですので。
大変歌唱力のある人ですが、どうもバロック・オペラの解釈となると、私にはどこか違うような気がします…。
ttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000002ZUX/249-2413367-3433949
最後に、ついこの間フランスのボーヌで行われた、第23回バロック・オペラ国際フェスティヴァルについての記事をご紹介します。
ここでは、数ある素晴らしいアリアの中でも、特に威風堂々としてしかも名人芸を要求するティトの、第一幕の"Sia con pace, o Roma augusta"
（平和と共にあれ、聖なるローマよ）と第二幕の"Se non v'aprite al di"(日の光に御身を）がお薦めだと言っています。
ttp://perso.wanadoo.fr/festivalbeaune/2005/o050730.htm
では、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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