harmoniaa mundi(HMX2907332)収録の協奏曲は、Concerto no.2 in C major RV189の様に、3、4、7、10、11があります。続き番号が何番まであるか不明ですが作品集にはなかったはずですが記憶違いかも。何故番号がついているのか、そもそもこの協奏曲集は何なのでしょうか？

『チェートラ（竪琴）』という題名の付いた12曲からなるヴァイオリン協奏曲集には2種類あります。
1つは、1727年にアムステルダムのル・セーヌ社から出版された曲集で、もう一つは、地中海進出を
狙っていた神聖ローマ帝国の皇帝カール6世が、翌年の9月に北イタリアの港町トリエステを訪れた際、
出迎えの総勢２００名からなるヴェネツィア共和国代表団の一員に加わっていたヴィヴァルディが、
前年に作品９を献呈した相手のカール6世に再び贈った、同名の12曲からなる曲集です。
作品9は出版譜ですが、こちらは手書きの自筆譜です。

ご指摘のCDは、この手書きのほうの『チェートラ（竪琴）』の中から6曲選んで録音したものです。
そこに付された番号は、曲集内での番号です。

もう一つのチェートラがあったとは驚きました。こちらのCDはタワーレコード等で検索しましたが見当たりませんでした。手稿譜の方の作品のRV番号を全て教えて下さい。

タワーレコードでVivaldi: La Cetra II / G. Guglielmo, L'Arte del Arcoを検索してみてください。
ただし、この手書きの『チェートラ』は部分的に不完全な部分があり、他の曲と置き換えたり、
2つのヴァイオリンのための協奏曲では、欠けている相方のヴァイオリンのパートを復元したり
などの工夫をしています。

タワーレコードで検索していたらカール６世のために書かれたヴァイオリン協奏曲のセレクト盤で⌈皇帝⌋ (ナージ、イル・ポモ・ドーロ)というのがありまして、てっきり手稿譜２つめかなと思いましたがRV271、391が手稿譜版と重複、他にRV331、171、327、263a、181が収録されている別物でした。ラチェトラ�Uは廃盤でしたが皇帝が入っているbox盤を入手しました。それにしてもカール６世贔屓のヴィヴァルデイさんは沢山献呈していますね。

すでに廃盤とは残念でした。CDの市場での命は短いですね。
ナイーヴからリリースされているヴァイオリン協奏曲集第7巻『皇帝』もなかなか良い演奏です。
これほどまで自分の音楽を愛してくれたカール6世の急逝は、老年に達していたヴィヴァルディにとっては
本当に大きな打撃だったことと思います。